標高2017mの雲取山、東京、山梨、埼玉の境界にそびえる東京都で一番高い山です。今年は西暦2017年で東京都や奥多摩町でも記念のイベントが控えています。今日は観光課、議会事務局の案内で雲取山周辺の環境視察のため、標高1750mの雲取奥多摩小屋を訪れました。主な目的は小屋周辺北側のゴミの山の視察とそのゴミ拾いです。ゴミ拾いといっても一朝一夕に片付くような量ではありません。
大きなゴミ袋(写真)にその場を一歩も動かなくても満タンになってしまうような惨状でした。(写真)これは昭和30年代後半からの登山ブームをきっかけに、雲取奥多摩小屋を訪れるお客が多くなりました。当時はあの多摩川の汚染に代表されるように、高度経済成長下で環境美化に対する認識が今ほどない時代でした。そんな時代背景からか小屋周辺北側の斜面にゴミを捨てる人が多くなったそうです。そこの斜面には、スズタケという笹が群生していてゴミの山が視界に入りづらかったようです。このスズタケは60年周期で枯れるそうで、枯れた後にゴミの山が発覚したとのことでした。ゴミは何層にも重なっていて、ビン・缶・電池・可燃ごみが腐葉土などと混在していました。豆炭行火(あんか)のケースが出てきたのにもびっくりしました。
収集したごみは資材搬入などの帰り便ヘリコプターを利用して運び出していますが、回数を重ねられないのでなかなか捗りません。(一回で一トンまで)これからは大ナタを振るわなければ解決できないような状態です。このゴミ収集作業は町職員、都水道局、日本山岳会と共同で実施されています。
写真の鹿は人に慣れているようで、餌付けをされているのかもしれません。チョットしかとされていますが・・・いずれにしても「百聞は一見如かず」を地で行った視察でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿