12日~13日と議会の研修視察で佐渡に渡りました。「若者U・Iターン支援事業」「認知症・介護予防事業」の取り組みを中心に研修をしてまいりました。新潟港からカーヘェリーで佐渡の両津港に着いたのは12日の8時30分、すぐに国際保護鳥トキの飼育地点「トキの森公園」を訪れました。かつては日本各地で見られた「トキ」も明治以降その数は激減し現在に至っています。この施設では地道にその保護活動に努めています。
その後佐渡市役所を訪れました。若者U・Iターンや空き家対策などの定住化促進事業と認知症対策などの説明を受けました。全国どこも人口減少に悩み、その対策に追われていますが、大きな器で考えれば、少ない若者を引っ張りっこしている状況が続いているわけで、特徴のある特化した町づくり村づくりが必要ということでしょう。
印象に残ったのは認知症対策事業、というよりも高齢者の心の活性化とでもいうべき事業内容でした。午後からはその実践現場を訪れました。アルツハイマー予防に必要なのは1.運動習慣を取り入れる2.バランスの良い食事を取る3.社会的知的に刺激になる活動をするなどの7項目があるといわれています。そのエキスを取り入れた事業が佐渡市高齢福祉課の考案した「エクサドン」です。エクササイズと太鼓のドンで「エクサドン」「エクサドン」は和太鼓を使った認知症予防の取り組みで、こころと身体の健康づくりに役立っています。佐渡市民に伝統的に受け継がれた芸能のひとつである和太鼓、太鼓専門集団の「鼓童」の皆様と医療チーム・行政とが推進するメンバーとなってこの事業を引っ張っています。私たち議員団も一緒になって体験しました。心から声を出し笑顔で楽しむ。これがポイントだそうです。「物忘れが激しかったが、太鼓を叩いて気持ちが良くなった」「声を出して笑うって楽しい。教室では笑いが絶えない」「足が痛いから運動が出来ないと思っていたが、太鼓を通して何でもやってみれば出来るかもと思えるようになった」こんな参加者の声です。この事業が凄いと感じたのは、男性の参加率が高いことでした。奥多摩町でも森林セラピーや体操教室で健康づくり事業が盛んですが、参加者はほとんど女性というのが現実です。健康づくりは男性も女性も一緒です。みんなが参加できる事業を考えていきたいとこの研修を通じて強く感じました。
夜は宿で佐渡おけさの見学でした。
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