2017年11月26日日曜日

11月26日(日)湖底の故郷を語る

 
 
 


東京の水がめでもある奥多摩湖、正式には小河内貯水池ですが、今年で竣工60周年を迎えました。大正15年にダム建設の候補地調査が開始され、第二次大戦による工事中断を経て、昭和32年に竣工された小河内ダム。山村でののどかな暮らしを追われ湖底に沈んだ故郷を語る会がダムサイトの「奥多摩水と緑のふれあい館」で開かれました。

昭和13年の着工から19年余りの歳月と約150億円の総工費をかけて、3村合わせ945世帯の移転と工事における87名の尊い犠牲のもと、昭和32年に完成しました。今日は、当時を知る3名の方がお話をされました。幼少時に村を出ていく、また、代替え地に移動する寂しさを味わったこと、結婚を機にまた故郷へ戻ってきたときの思いなど、当事者でなくてはわからない心情を吐露されました。この歴史を現在に生きる私たちは語り継ぎ、先達のご苦労と水の有難さを胸に刻まなくてはと思いました。

今日は紅葉の行楽日和、寒さも一休みで、奥多摩は観光客で賑わいました。ダムの駐車場は満杯、本当に観光地はお天気次第ということがよくわかる日曜日でした。

 

2017年11月24日金曜日

11月24日(金)風速26メートル

 

10月の末に奥多摩町と提携協定を結んだ神津島村を23~24日と訪れました。あいにく前日からの雨が残り、神津島にわたるプロペラ機が調布飛行場を飛び立ったのは1時間遅れの12時半を待ったところでした。飛行可能となった時刻には東京の空は晴れわたり、視界も良好となりました。しかい、低気圧が東に抜けた後の伊豆諸島は大荒れの波と風に翻弄されました。神津島空港に着くとまだ少し雨が残っていましたが、友好交流協定締結式を祝う会場に着くころには神津の空も晴れ間が多くなりました。それでも、会場から見下ろす海は大荒れで港周辺の波は堤防を超す荒れようでした。冬場になると気圧配置で西風が強くなりこのような気象が続くのだそうです。

祝賀会場には村の行事を撮影する地元のカメラマン、記者の皆様もいて、翌日の朝には島内に流れるとのことでした。歓迎を受けた私たちのテーブルには地元産の焼酎「盛若」が所狭しと並べられていました。この協定を結ぶ前から神津島村の議員皆様とは共通の諸問題などを抱えた町村として交流もさせていただいていましたので、交流会場は賑やかな会話が響き渡りました。

それにしても海から上がる突風は凄まじいもので、海べりの気候を肌で感じた二日間でした。

 

2017年11月22日水曜日

11月22日(火)見苦しいぞ!白鵬

 
とんでもない光景が画面から流れた。勝負がついた後で、敗れた横綱が「いまのは待っただった。もう一度審議してほしい」と土俵に上がらず抗議したのでした。今、暴力問題で騒がれている大相撲にまた、前代未聞の、それも横綱が騒動を起こしてしまったのです。目を疑いました。何をやっているんだろうと思いました。立ち合いはお互いに手をついていました。まして白鵬は相手に張り手をかましています。なのに「今のは呼吸が合っていない、待っただろう」なんて、信じられない無様な姿を全国放送でさらけ出したのです。「相手が手を抜いたから」という説、言い訳もあるようですが、何日か前には制限時間前に相手の呼吸が合わないのに、つっかけて土俵の外へ相手を突き飛ばしています。この横綱にそんな言い訳は通用しないはずです。

その昔、そうもう昔の話になってしまいました。昭和の大横綱大鵬が戸田に敗れた時のコメントです。これは天下の誤審と言われた一番でした。今のように何度もビデオで様々な角度からチェックすれば間違いなく大鵬が勝っていたと判断されたでしょう。負けた横綱大鵬は何と言ったでしょう。「あんな相撲を取った私がいけない」と・・・

優勝回数は大鵬を凌ぐものですが、横綱としての価値は大鵬とは雲泥の差と言えるでしょう。あれだけ注文のあったダメ押しも今場所、私が視ただけでも二度ありました。何とかならないか大相撲!

2017年11月18日土曜日

11月18日(土)見事でした

 
今日は古里小学校で、音楽・音読発表会が開かれました。作品の展覧会と隔年で行っていますが、いつもしっかりと学習している姿が見るものを感動させます。この日は、私が一員である評議員会も開かれ、その席上でも委員の皆様からその指導に感心させられたという意見が多く出ました。6年生の発表を頼もし気に観る低学年の児童、低学年の発表を応援する上級生、全体が一体となった発表会でした。

5年生の発表の後、席に戻る児童が最後に戻る仲間を見届け、全員で着席した姿も私には印象に残りました。

2017年11月17日金曜日

11月17日(金)原子力だけじゃないぞ

 

17日は原子力発祥の地として知られている東海村を訪問しました。村といっても人口が38000人を超え、財政力指数も1.53と驚くべき内容です。歴史を振り返ればその数値も頷けるところですが、これに頼らず、従来のイメージから脱却し、独自の村づくりを推進しているところが今回の研修テーマとなりました。
 その一つがSNSを導入し、村の公式フェースブック、ツイッターをフルに展開し、村の活性化を生み出す試みです。「東海村ご当地レポーター」とし、村役場の各課に最低1名は担当者に置き、個人のページを立ち上げた後は、各自が村の情報等を広めています。究極の目標は、職員全員がレポーターとなり、村の情報を発信できるようにしたいと説明にあたった担当者は力説しました。

 情報の即時性を重視し、所属長決裁を受けることなく担当者に一任しているという役場内の信頼関係があります。懸念されたいわゆる炎上もなく村民との信頼関係も保たれているとのことです。また、東海村の20代~50代のスマートフォン保有率が70%を超え始めたことをきっかけに独自のアプリを作成し、登録制にするというチャレンジもはじめ、さらなる訴求力の強い情報を発信することも実現しました。それにより、役場の窓口業務やごみの収集日や分別方法なども掲載し効果を博しています。ガイドラインはあるもののその都度決裁を取らなくても職員を信頼し、タイムリーな情報が公開されるシステムの素晴らしさを強く感じた一日でした。

 二日間にわたり、有意義な研修を受けることが出来ました。阿見町、東海村の皆様、そして今回の幹事役を務めてくださいました日の出町監査事務局の皆様に感謝を申し上げます。

2017年11月16日木曜日

11月16日(木)監査委員連合会研修


 

16、17日と一泊二日で、西多摩郡の町村監査委員による研修会
が行われました。茨城県阿見町における外部評価と東海村における
公開SNS情報登録等についての研修会でした。
初日は阿見町(人口約47000人)を訪れ、外部評価の研修を受けま
した。一口に外部評価といっても、それ以前に内部評価、検証をしっかりと行っていることが前提となっています。事業実施までの意思決定、コンサルタントの合意形成、契約をはじめ、評価結果による事業の削減、補助金の整理など幾多のご苦労を伺いました。また、逆に力を入れるべき事業への予算増なども検討されるとのことでした。
 当然のことながら職員の意識向上にも繋がったことは言うまでもありません。また、その効果がひいては町民の為であるということも確認することもできました。

2017年11月12日日曜日

11月12日(日)プチ渋滞?



 

今年で58回を迎えました「加藤旗争奪駅伝競走大会」、一般チームから中学生の部まで、また、地元だけでなく広く参加者があり、賑やかで和気あいあいとした駅伝として親しまれています。私は今年もスタッフの一員として参加しました。今年から表彰状はパソコンからのアウトプットで私はカップに飾るリボンを作るのみとなりました。スタートもゴールもゆっくりと観戦できました。

さて、今日は日曜日で午後まで雲一つない晴天でした。奥多摩の紅葉も徐々に進んでいます。夕刻には久しぶりの渋滞も見られました。

 

2017年11月8日水曜日

11月8日(水)健康な心身は「食」から

 

 

11月7~8日と福井県小浜市の「食育」の視察研修に訪れました。食育を中心にした町づくりがなぜ、進んでいるのか、講師役を務めた女性チーフが次のように述べられました。

1.その土地のあるモノ探し、歴史に着目する。

2.しっかりとした食育条例を作った。

3.市民が主役で事業を推進した。

この3点が今の小浜市の食育事業を進化させているという、加えてトップである市長さんがその道の専門家であったことも大きな要因と話されていました。小浜市は自然豊かな山里と資源豊富な小浜湾の海を抱えて、地産地消を地で行く学校給食も実施しています。

2000年にスタートしたこの事業は、翌年に条例を制定し、その2年後には事業を推進する中核となる人材と食文化館という立派な施設を整備することにより、一層の教育文化圏の向上と人間形成の土台づくりに貢献してきました。この背景にはトップの理解、決断はもちろんありますが、市民グループを主役としたサポーターグループが企画立案する「食」を中心とした町づくりイベントが功を奏しています。食文化館には「キッズキッチン」という幼児から中学生までが「義務食育」として授業を受けられる施設もあり、その力の入れようがはっきりと伺えます。それを支えるサポーターグループと子どもたち、そして親御さんがその事業の成果をしっかりと見つめ合っています。

小浜市のまちづくりの背景には、

・海の幸

・漁師民宿の魅力と海の体験

・若狭塗り箸

・伝統行事と食

・生涯食育の取り組み

この五つが大きな影響を与えていると説明されました。これに行政が理解を示し、特に学校給食の在り方は斬新なものがあります。小中学校はすべて自校調理、献立は教育委員会が関与するものの、食材の発注から調理まですべて、各校の責任で実行しています。地産地消を謳っている小浜市なので、当然、市内で取れた海の幸山の幸を調理した給食です。「ありがたくいただく」感謝の気持ちは、学校教育、家庭教育にもしっかりと反映されています。今回の研修ではその一部始終をしっかりと脳裏に焼き付けることが出来ました。

講義の前には、この食文化館を学芸員の方が案内してくれました。鯖街道として有名な福井県、そしてこの小浜地方に伝わる「食」そして全国の食文化を一堂に会した施設は素晴らしいものでした。(写真)講義の様子は、熱中したのか写真を撮るのを忘れてしまいました。

今回の研修に、小浜市役所の議会事務局に大変お世話になりましたことを感謝申し上げます。

 

2017年11月1日水曜日

11月1日(水)町村監査功労者表彰式と研修会

 
今日は、全国の町村からなる監査委員、北は北海道から南は九州までが一堂に集まる年に一回の研修会に参加しました。研修のテーマは総務省職員による「地方自治法等の一部を改正する法律について」と公認会計士による「地方自治監査実務」でした。国が一つの法律を変えることによって、多くの関連する法律がその都度変わります。地方議会でも「条例の一部を改正する条例」などという文言がよく使われます。お役所の仕事が多くなるわけですね。

さて、今回の研修会に先立って、町村監査事務功労者の総務大臣表彰がありました。長年に亘り地方自治に携わってきた皆様が一堂に会しました。そのご苦労に感謝申し上げます。