2017年8月5日土曜日

8月5日(土)教育に資する


今日、社会保障制度が先進国の必修条件であり、各福祉政策が一流国の旗印となっています。その中心は医療制度と教育でしょう。国民皆保険の制度は我が国の誇れる制度であると思いますが、教育はどうもお金がかかってしまうのがこれまでの日本です。
1967年、奥多摩町に昭和42年財団法人木村奨学会が発足しました。ここに至るまで幾多の困難を乗り越えて、先代が奨学会設立の意志を突き進めていったのです。「教育が基本である」という考えに基づいて、祖先から引き継いだ広大な山林をはじめ、財産を提供し、奥多摩の教育に資するようにと町に寄付の申し出をし、財団法人が設立されました。以来50年、奥多摩町の若者に、木村源兵衛氏の意志が引き継がれ今日に至っています。奨学金事業はもとより、毎年作文コンクールを実施し、町の小中学生の教育活動を支えています。今年の作文テーマは「私の思い出」でこの夏休みに取り組んでいるそうです。
今日はその木村奨学会の50周年記念式典が開かれました。会場には町の教育関係者、これまで奨学会を支えてきた皆様、50名余りが参集しました。先人の偉業を称え、その歴史を振り返りながら教育の大切さを感じた会となりました。祝賀会の席には学生の面倒を長年見てくださった寮母さんも同席され、表彰を受けられました。

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