2017年2月27日月曜日

2月27日(月) 用途は違っても



今日は、議会の常任委員会のひとつ経済厚生常任委員会の主催で、

午前中は、「奥多摩町で実施している「木質バイオマス循環システム」について地元森林組合と「もえぎの湯」の現場視察、午後からは埼玉県長瀞町にある、埼玉木材チップ協同組合で、間伐材等が木材チップへと加工されていく工程を視察見学に行ってまいりました。

 始めに、東京都森林組合奥多摩加工所へと向かいました。ここでは、チッパーという、搬入されてきた間伐材等を一瞬にしてチップにできる大型の機械で、グラップラーという重機で間伐材を掴み、チッパーに投入する工程を見学しました。次にもえぎの湯の木質バイオマスボイラーの視察を行いました。ここでは、灯油ボイラーの灯油消費量を低減させ、地域の森林資源の有効活用を図り、地球温暖化防止に役立てるために、木質チップを燃料とする木質バイオマスボイラーを平成24年に導入、現在まで稼働しており、灯油の使用量は、平成23年度と27年度と比べると24.4%まで下がり、CO2の削減量の累計は、665,949キログラムとなっているとのこと、チップは完全に乾燥していなくても対応できる高性能のボイラーであること等の説明を受けました。

午後からは、長瀞町にある「埼玉木材チップ協同組合」へ向かいました。

ここでは、原木からチップへと加工する工程を見学、説明を受けました。広大な貯木場には搬入された針葉樹、広葉樹の山が幾重にもありました。チェンソー付き重機もあり効率的な作業も見ることができ、また、協同組合の立ち上げや製紙会社との交渉など、苦労話も理事長から聞くことが出来ました。

奥多摩のチップは、主に下水の汚泥焼却に利用され一部を「もえぎの湯」のお湯を沸かすための物ですが、長瀞町のチップは、静岡の製紙工場への搬入が主なもので、剥いだ川など一部を敷材などに利用していました。今回の視察を通し、同じ材料、同じ加工方法でも地域事情により用途や需給関係の違いがあり、そのことは事業展開においていろいろな選択肢もあることを実感いたしました。今後の木質バイオマス事業における可能性をも感じた研修となりました。

 

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