勝負の流れというものは、本当に神のみぞ知るということなのか・・・大相撲春場所で新横綱として12日間安定した相撲を取り続けた稀勢の里が敗戦と同時に大けがを負ってしまいました。ほんの一瞬のやりとり、特に立ち合いで優劣がつく相撲の恐ろしさ厳しさを日馬富士が実践しました。今日も強行出場するらしいですが、ファンとしては、無理しないで体を治してほしいという気持ちと本割、決定戦に持ち込んで連続優勝してほしいという気持ちと様々でしょう。2日前までは、この安定さから稀勢の里時代来たるという雰囲気を角力家たちが持ち始めていましたが、一瞬の綻びからすっかり雰囲気が変わってしまいました。
さて、照ノ富士です。怪我がなければ今頃は綱を張っていたはずで、私もその強さに感心していました。しかし、昨日の琴奨菊との戦い、相撲ファンはさぞ、がっかりしたことでしょう。相撲内容もしかり、相手の先輩大関(今は、関脇)の大関復帰がかかっている大事な取り組み、勝負がついた後の大阪府立体育会館全体のがっかりした様子がテレビ画面からも伝わってきました。先輩大関に引導を渡すなら真っ向から勝負して結果を見せてほしかったと思ったのは私だけではなかったと思います。間違いなく横綱になる器です。この一番が後世に悔いが残ることのないように、精進してほしいと思います。
今夕の稀勢の里VS照ノ富士、勝負より稀勢の里の怪我が心配です。