焼香師とは、大本山永平寺において年2回の大法要の一つである春の授戒会(じゅかいえ)という会の特別法用の導師を禅師様(永平寺のご住職様という大変な位の方)に代わって務めるという大変名誉なお役です。全国1万5千の曹洞宗住職を代表するというなかなか巡り合えないほどのお役目です。この大役を奥多摩町小丹波の丹叟院ご住職がお勤めになりました。私も檀信徒の皆様とともにこの名誉ある拝命記念行事、大導師法要に参加させていただきました。
小雨降る永平寺、本堂までの道のりは、その荘厳な空気に包まれ身が引き締まる思いでした。法要に先立ち、禅師様と今回焼香師をお勤めになる丹叟院ご住職とのやり取り(双方のご挨拶)は、参加した檀信徒皆様の胸に迫るものでした。そして本堂での大法要は、全国各地からの僧侶の読経が響き渡り、時のたつのを忘れる思いでした。この名誉あるお役目には、丹叟院ご住職のご子息二人(副住職)がその一端に加わり、お勤め頂いたことは、また、地元の檀信徒には嬉しい出来事となりました。
この焼香師拝命記念のツアーは、永平寺を中心に金沢を巡るコースを立てていただき、北陸の観光も楽しむことが出来ました。またとない機会をいただいたことに感謝いたします。